真言宗泉涌寺派大本山 法楽寺

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‡ 法楽寺の楠

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1.境内の大楠

写真:境内の大楠

樹齢800年

法樂寺の山門を入ってすぐ右側に、枝を威勢良く張り出した、巨大な楠があります。

樹高26m、幹の外周は8m。枝葉の外周は26m。大阪府下では住吉大社の楠の次に古い、樹齢800年の木であると言われていおり、昭和56年6月1日には「大阪府指定天然記念物」の指定を受けています。その昔はこの大楠の雄姿を、二里(8km)先からでも眺められたと言われています。

大楠のもたらす清雅

この巨大な楠は、日差しの強い日はそれを遮って涼をもたらし、風の強い日はそれを和らげ、そこに自ずから虫たちはあつまって小鳥を呼び、住宅街に立地する境内を、樹木の多い清雅な雰囲気で満たしています。

かつて慈雲尊者が出家してまだ間もなく、当寺で起居して勉学に励んでいた頃、すでに相当の雄姿を誇っていたことでしょう。そしてまた、尊者が当寺の中興第三世住職をされていた頃も、きっとこの楠の雄姿を眺められていたに違いありません。

この大楠は、法楽寺開基の頃より静かに、そしてずっと、激しく揺れ動く時代を超えて見つめてきた、神霊の住まう尊い木です。

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2.「法樂寺の楠」

『黙語室雑記』

法樂寺の大楠について、日展評議員でもあった書家、小坂奇石氏は、その随筆『黙語室雑記』97項にこれを嘆じ評する一節を載せていますので、以下にそれを抜粋し、掲載しておきます。

写真:法楽寺大楠の遠景 私の家のすぐ近くに法樂寺という古刹がある。その昔慈雲さんは、ここで剃髪修行せられた。寺歴によれば平重盛の創建と言うから相当に古い。
門を入った所に樹齢八〇〇年の大楠がある。計ったことはないが、四かかえか五かかえぐらいはあろう。大阪で一番古い木が住吉神社のやはり楠で、法楽寺のは二番目だという。浮き雲に抗するように亭々と聳え、枝を拡げ、太い根はしっかりと地をつかんでいる。腰のあたりに注連縄を締め、黙って立っているが、随分人の哀楽栄枯を見てきたことであろう。木下に立っていると夏も涼しく気も落ち着いてくる。何かこの木に霊があるようにも思われてくる。
若木の前には笠をぬげ」という言葉を聞いたことがある。少年の頃だったその時は何も感じなかったが、今頃になってなるほど名言だと思う。小指ほどの木も、二十年、三十年後には高く仰ぐ大木になるのである。これを人にたとえるなら「若人の前には帽子をぬげ」ということになる。今、はたちの人も二十年後、三十年後には一かどの人物になる。
しかし若木がすべて大木になるとは限らないように、人の運命も定めはない。枝を切られ矯められて姿美しく鑑賞される盆栽もあれば、大廈の柱になる木もあり、伐られることもなく、千年の寿命を保つ木もある。
本来木はそのいずれを好むのであろうか。これを書の方に向けて考えてみると、書人は自分の書をどのような形に育てようとするのか。性格により、好みにより、人生観により人さまざまであろうけれど、特に若き書人の志向に耳を傾けたいと思う。(昭和四十六年八月)

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3.くすのき文庫

土曜午後に解放

境内の一角には、主に子供達のために設けられた文庫があります。さまざまな分野のたくさんの本が常備されており、誰でも借りることができます。

開館日は、毎週土曜日の午後三時から五時まで 。お寺の静かな観境の中、親子で楽しい読書の一時をお過ごし下さい。

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